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[2007/07/09] 「私の復活方法」復活ノート・・・81   おまけ「今日も、ムーズが降りてきた〜きみと漫才を〜」 

                 復活ノート

              「インディーズサービス」
以前、お年寄りの「伝記サービス」について提案したことがあります。
テレビで、アメリカのドキュメントをやっていました。
夫に先立たれ、自分もガンで余命いくばくもないおとしよりの人生を、
ある女性の放送記者が、残っている写真や8ミリで「アルバム」にして、子供や孫たちに
見せるというものでした。
夫は、海軍士官でしたので、単身で世界を回ることが多く、二人で暮らした香港生活が、
一番の思い出だということでした。
そのおとしよりは、自分のことを伝えたという満足した気持ちで、はればれした笑顔でし
た。
それを見た直後、老人施設に入居している、ある女性(85才でした)から、
「これを読んで」と渡されたものがあります。
そこには、「おしん」さながらの人生がありました。
娘さんの話では、5,6年かかって書いたということです。
どんな人でも、「思いの丈(たけ)」をしゃべりたいという気持ちがあるような気がしま
す。
特に「我慢することが美徳である」と教えられてきた女性のほうが、その気持ちが強いよ
うに思います。
そこで、その人に合った方法で(かなり文章ができている場合もあるでしょうし、
聞き書きをしなければならない場合もあるでしょう)、人生を記録するサービスです。
しかし、このサービスは、文章が書けるだけでなく、心を開かせる人間性が必要です。
そのサービスは、今求められているということでした。
そして、その後です。私も、自費出版をしたことがあります。
5000冊を何百万円という費用で作るわけですが、回収はほとんどできません。
事業をしている場合は、宣伝用と納得できますが、個人の場合は、友だちや知りあいにし
ぶしぶ受取ってもらうのがふつうです。
出版社も、広告を一回程度だしてくれるのが関の山です。
本人は、それを読んでほしいのです。それで、そういう本を専門にしたサービスはどうで
すか。インディーズホールです。
そこには、名もなき人々の人生が並んでいます。
もちろん自己満足に終始した内容もあるでしょうが、懸命に生きた記録に感銘を受けるこ
とがあると思います。
それぞれの内容を書いたほうがいいでしょうね。もちろんネットで公開もします。
また、本だけでなく、音楽CDなども扱うべきです。できるなら、映画も上映できるほう
がいいです。
今の映画製作は、企業から金を集めるしか方法がないのですから、どこも危険を冒しませ
ん。
新藤兼人監督も、20億円が集まらないから、映画が作れないと嘆いています
(カンヌ映画祭などは、ようするに商談会なのでしょう?)
これから、コンピュータを主流とした媒体が増えるでしょうから、自分の気に入った媒体
で、自分を表現する人が増えます。
このホールは、まだ商品にならないレベルでも、才能を見つける場と位置づけるのです。
その受け皿は、大きなビジネスになることでしょう。



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           今日も、ムーズが降りてきた〜きみと漫才を〜

              「何かが右からやってくる・・・」
何かは、右だけでなく左からも来るけど、どちらから来るにしろ、
急に来るから、それが来ると、受け流すしかないか、受け止めても、どうしたらええかわ
からんことがある。
この前、ある薬局の大型チェーン店のレジに行こうとしたら、二十歳前後の若い男が先に
並んだ。
若い男は、小さな箱を一つ買っていた。
あれは何やろとなにげなく見ていたら、「そうや、あれや」と気がついた。
「そうそう、エイズにならんためのもんや。昔は、もっとたいへんなことにならんため
や」とピンときた(今もそうやろけど)。
別に珍しいもんではないけど、昔、ぼくも、そうゆうもんを買うたような、買わんような
遠い記憶の中にしかないから、不意をつかれた。
薬局のレジは、ふつう女の人やないか。そのときは、めずらしくバイトらしい若い男やっ
た。
ぼくの悪い癖で、それから目が離れへんようになった(他人の顔にあるホクロをじっとみ
つめてしまうことがある)。
ぼくの後に並んだ中年の男も、ぼくの背後から、それをじっと見ているようや(そんな気
がした)。
その成り行きを見ている間に、頭の中は、ぐるぐる回っていた。
「あれだけを買うと、茶色の紙袋に入れるのやな。せやけど、最近のレジ袋は、透明やか
ら、いろいろ買うても、あれは袋に入れるのやろか。
スーパーでも、その気になれば、他人の袋の中身がわかる。
『ぎょうさんインスタントラーメン買うとるな。そんなん夜食に食べとるから、あんな体
になるんや』とか『こいつは、半額シール狙いで来たんや』てなもんや」
若い男は、精算して、すっと出ていった。
レジの若い男も、その男の後姿をちらっと見送ったのを、ぼくは見逃さなかった。
「あいつ、4組のやつやなかったか」とゆうように。
そのとき、ぼくは、遠い目をしていた、なんちゃって(うらやましいのか)。
そして、ぼくは思うた。
「もし、ぼくが若くて、後30分後に、それを使う計画を立てていても、あれだけ買うや
ろか。
栄養ドリンクでも買うやろ。あかん、あかん。そんなことをしたら、余計に腹で笑われ
る。
それでは、サロンパスは?これも、『何張り切っているねん』とかんぐられるかもしれ
ん。
もっとさりげないもん、たとえば洗剤は?そうや洗剤にしよう。いつかは使うもんやから
な」
あれ専門の店が、原宿にあるやろ。いつも、若い女の子でいっぱいや。
大勢いると「ほたえる」のは関西人だけやない。東北のおっさん、おばはんもやってい
る。
漫画が描いてあるやつを見て、「これ、今度母ちゃんに使うべ」、「おまえの母ちゃん、
生のほうが喜ぶべ」などとやっている。
そして、レジのまわりは、日常がもどった。ぼくは、ネズミを追い払うエサと、「あせ
も」の軟膏を出した(情けない)。
他人やまわりを見ていると、砂の中で砂金を見つけるように、キラッと光るもんがある。
賢人は、日常の中に、たとえば、風呂に入っていても、りんごが落ちるのを見ても、真理
を発見する
(もっとも、ぼくは、「自分が年取ったなあ」と発見したわけやけど)。
せやから、毎日、同じことの繰り返しに耐えられるかどうかが、その人の人生を決めると
思う。
織田信長でも、ナポレオンでも、毎日戦っていたわけやないやろ。
今は、老いも若きも、寸暇を惜しんで、メールをする(あれは、ようするに「うだ話」や
ろ)。
中田ひでのように、「人生は旅」ゆうて、自分探しをするために、飛行機のチケットを買
わんでもええわけや(「人生は旅」は、湯川秀樹のパクリやないか)。
「今日も退屈やなあ。なんかおもろいことないんかいなあ」などと思うていると、
奥さんから、「あのさ、前から決めていたんだけど」と、「離婚届」の用紙をもらうこと
もあるやろ。
何かは、急に、右や左から来るで。ひょっとして背後からも。貴殿は、受け流せるか、そ
れとも、泣いて詫びを入れるか。
日常の中に、非日常がある。ちょっと涼しくなった?これは、ぼくの暑中見舞いや。





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