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[2007/01/15] 「私の復活方法」復活ノート・・・56 おまけ「今日も、ムーズが降りてきた〜きみと漫才を〜」
復活ノート
「バータービジネス」
地方都市にいても、小売店の廃業はすさまじいものがあります。
創業何十年といっていた飲食店、魚屋、八百屋、花屋、食料品店などが、あっけなくシャ
ッターを閉めてしまいます。
大型スーパーが進出すると、売上げが落ちるだけでなく、孤立無援の気持ちが高まるので
しょう。
しかし、何年も悩んだ末の結論でしょうし、以前から他で働いていたといた経営者もいる
でしょうから、関係のない者が心配することもないかもしれません。
しかし、そこを利用していた人にとっては、生活のリズムに支障が出るだけでなく、心に
大きな穴が開いたような空虚さを感じることでしょう。
近隣関係は生活の基盤だからです。
私たちは、干渉されないことが気楽でいいと思っていますが、ほんとは自分のことを知っ
ていてほしいというのが本音だと思います。
生まれた町で暮らしている場合は、特にそうです。
かくして、日本中大型スーパー、コンビニ、ファミレスだけということになりつつありま
す。
そういう店は、それぞれ便利な一面もありますが、一緒に住んでいるという気持ちは出て
こないでしょう。
その結果、健康やダイエットのために右往左往するのに、自分で作らないかぎり、
高カロリーで添加物が多い食べ物しかないということになります。
だから、地元の店には大きい使命があると思います。
地元の店が元気だと、人々に自信があふれ、文化が生きています。
それがないから、若者が帰ってこず、過疎が進むのです。
以前、小売店の広告について提案しましたが、視点を変えて、経営そのものをサポートす
るビジネスを考えてみましょう。
地元の店が、それぞれ得意のものを出して、他の店のものと交換するバーターといわれる
システムです。
大型スーパーや全国チェーン店には、地元の店が団結して立ちむかうのです。
会員は、現金を出さずに、米、野菜、魚、花、あるいは、あるいは、商品を出します。
そして、自分のほしいものと交換するのです。そのようにして経費を落としていきます。
さらに、相互アドバイス、紹介などのネットワークの強化、共通のイベントの企画なども
できるでしょう。
近隣地域の店に声をかけるのも大事です。また「出入り自由」も安心が生まれます。
このビジネスは、出されたものを得点化して収入を得ます。
ここをしっかり作れば、地元で大きな信頼を作ることができるでしょう。
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今日もムーズが降りてきた〜きみと漫才を〜
「函館」(1)
正月休みに函館に行ってきた。
安かったら、どこでもよかったんや。根気よう探せば、そんなんなんぼでもある。
企画をしたけど売れへんやつとか、もう時間がないやつとか。
「香港旅行が5泊29000円ですけど、明日行きませんか」とか連絡があるけど、
まだ引退してへんから無理やな。早うそうゆう身分になりたいけど。
函館は久しぶりやなと考えていると、ようテレビに出ているフランス人の神父を思いだし
た。
病気や老衰で寿命が短い人が入居している「ターミナルケア」を函館で運営している。家
族が協力しないと「入居お断り」とゆうことやった。
ぼくも、「介護と家族」とゆうテーマでコンサルタントをしているから
一度見学をしたかったが、その神父は病気をして、同じ施設にいるのもテレビで知ってい
たから、無理かなと思うて電話するとOKやった。
施設は、函館空港の近くで小高い山にあった。
送迎バスがあるけど、約束の時間に間に合わへんからタクシーで行った。
函館山からの、日本海と太平洋の間の夜景は有名やけど、そこからは、おだやかな日本海
が見えていた(地元のもんも、「こんな冬は知らねえべぇ」とゆうとった)。
大広間にある暖炉の横で待った(それも、神父が自分で作ったらしい)。
知らん人と会うのは、ほんまは苦手や。事業をしているときは、新聞記者や同業者がよう
会いに来たから仕方がなかったけど、気心がわからんから、えらい緊張する。
せやけど、1時間ほどすると、池の水抜きするように、どんどん言葉が出てくる。
雪道で急ブレークをかけたようになる。自分でも、話がどこへ行くかわからへん。
おばあちゃんに「お前は、すぐに登る」ゆうて怒られたけど、本来「調子もん」なんやろ
な。
10年ほど前、新聞記者に、ある一部上場会社と提携するゆうて、それが新聞に載ったも
んやから、えらいことになった。
上場会社は、株主が目ぃ光らせているから、そうゆうことは神経質なんや(実際、そうゆ
う話があったけど、結局おじゃんになった)。
そこで、神父と会っても、あんまりしゃべらんように決めていた。
話のついでに、「介護コンサルタントをしています」とかゆうて、
「私は、日本で初めて在宅介護サービスを・・・」となると、「介護は商売ではありませ
ん。人間愛から出てくるものです」とかゆわれるかもわからん。
そうしたら、「神父様、お言葉を返すようですが、介護保険は、福祉ではなく商売です。
しかも、国とゆう親分に、ショバ代を払ってやる商売です」とちゃかしたくなる。
「この無神論の俗物め」と思われるもいややから、
「『生きる』とはどうゆうことですか?私は、去年母親をなくし、今父親を入院させてい
ます。
自ら食べることも、しゃべることもできないのに、長生きを願っていいのでしょうか?」
と聞くのも墓穴を掘るようなもんやと考えていた。
しゃべるもんは、ぼくでもそうやったけど、うなずいてもらうと話の調子が出るもんな。
それに、早う終わって、繁華街に行こうと思うていた。取れたてのイカやほっけは、関西
では食べられへんもん。
そのとき、「理事長がお見えです」と担当者が声をかけてきた。
立ち上がると、神父が、補助器具を使って、ゆっくり歩いてきた。
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